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今回は、「えっ?!こんなのもいいの?」というエピソード3からお話ししたいと思います。
《エピソード3:お酒が飲める!?》
喘息を患っていた陽気でちょっと意地悪な患者さんの話です。
この患者さんは、私の実習期間中に、かなり調子も良くなり、転院先さえ見つかれば、もう退院というところまできていました。彼は、もう、すっかり退院のつもりで、「明日には退院だ、退院だ。」と言っていたのですが、肝心の転院先のベッドが空かないため、なかなか退院できません。ドクターは、病室を訪れるたびに、「まだベッドが空いていないからね」と何度も説明していましたが、本人はそんなことは聞く耳を持っておらず、いつも「明日、退院だ。」と看護婦さんに話していました。まあ、退院が出来るぐらいの状態なので、本人や家族はとにかくうれしいのです。
それで、本人が家族に頼んで、面会の時にビールを持ってきてもらった時、彼が私に、「このビールをこのコップに注いでくれ」と言ったのです。私は、「いや、病院でビールはだめだろう」と思い、患者さんに「誰が許可したの?」と聞くと、「コップ一杯はいいと言われたことがあるんだよ。」との返事。私は、その時、近くいたプリセプターに確認すると、「いいのよ。」と返事が返ってきた時は、「えっいいの!?」とびっくりしながら、ビールをコップに注ぎ、彼に渡しました。その時の私の表情があまりにもおかしかったのか、彼と彼の家族に笑われてしまいました。その日一日、私は、日本とのギャップにぼっとしていたような気がします。
振り返ってみると、すごく大変だと思われていた病院実習も、あっという間に終わってしまいました。何が一番大変だったかな、と考えると、やはり英語の壁が大きかったように思います。オーストラリアには、色々な国籍の人達がいるので、患者さん一人一人が、何を言っているのかを聞き取るのは大変でした。また、申し送りのテープを聞き取るのも大変でした。でも、その反面、私が日本でやってきた看護のスキルは、十分に活用できると自信を持つことができました。
大学の勉強も終え、病院実習を終えた今、WAで看護婦としての登録を終えました。英語への壁は昔も今も変わることなく私の中に存在していますが、WAで看護婦として働くかもしれないので、日々の努力を忘れないようにしたいと思います。今まで、私のエッセイを読んでくださって本当にありがとうございました。
2002.9.25
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